[労務] インフルエンザ対策

季節性インフルエンザは、健康に大きな影響を与える感染症のひとつです。

いったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡がります。

季節性インフルエンザ(以下、インフルエンザ)の特徴や、企業が押さえて

おくべきポイントをお伝えします。

 

♦発症後3~7日は感染させるリスクが高い

 インフルエンザは、インフルエンザウイルスの感染でかかる病気です。

高熱のほか、頭痛・関節痛・筋肉痛など全身の症状が突然現れることも特徴です。

一般的に、インフルエンザ発症前日から発症後3~7日間は鼻やのどから

ウイルスを排出時期といわれています。この時期は人に感染させるリスクが

高まりますがインフルエンザには出勤停止期間を定める法令等はないため、

企業のルールを定めておく必要があります。

 

♦事前に決定しておきたい項目

 決めておきたい項目は次の通りです。

・出勤停止期間

・従業員やその家族がインフルエンザに感染したときの企業への申告方法

・年次有給休暇の当日取得、事後取得の可否

・休業時の業務の引継ぎ方法

・特別休暇や病気休暇などを設ける場合は就業規則の変更

 

♦感染予防のための対策

 インフルエンザの感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」の2つです。

以下のような感染予防対策をおすすめします。

 

①こまめな換気:限られた空間に多くの人が集まることが多い職場では、

 空気中にただようウイルスを外に排出することが大切です。

 こまめな室内の換気はウイルス濃度の低下につながります。

 

②適度な湿度の保持:空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、

 インフルエンザにかかりやすくなります。

 インフルエンザは湿度が高い環境に弱いため、適度な湿度(50~60%)

 を保つことが重要です。

 

 また、普段から疲れをためず、十分な睡眠とバランスのよい食事を心がける

ことで免疫力も高まり、感染予防につながります。

 

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